『機動戦士Ζガンダム』は、宇宙世紀シリーズの中でも特に複雑な勢力関係が描かれた作品です。ティターンズ、エゥーゴ、アクシズといった組織が、それぞれの目的のために激しく対立し、物語は「グリプス戦役」と呼ばれる戦争へと発展しました。こうした勢力の関係を理解するうえで欠かせないのが「Zガンダム 相関図」です。
本記事では、ティターンズとエゥーゴの違いは何ですか? という疑問に答えながら、各勢力の目的や戦略を詳しく解説します。また、ZガンダムのZはなぜZなのか? というタイトルの由来や作品に込められた意味についても触れていきます。Zガンダムの世界観をより深く理解するために、勢力同士の関係性を整理しながら、その後の宇宙世紀にどのような影響を与えたのかを探っていきましょう。
結論
相関図は「凡例→勢力→人物→時系列」の順に読むと短時間で全体像を掴めます。
手順
- 凡例で線・矢印・色の意味を確認する
- 三勢力の配置と距離感で対立/協力を把握する
- 主要人物の線の太さ・注記で関係の強弱と変化を見る
- 出来事ラベルを辿って因果と流れを整理する
注意点
- ネタバレ注意の注記を先に確認し、必要に応じて折りたたみを開く
相関図の見方と凡例(線・矢印・色)
- 線の種類は「協力」「対立」「血縁/師弟」など、意味を色や破線で区別します。
- 矢印は関係の向きや主導権の流れ、時系列の変化を示します。
- 勢力ごとの色分けで配置し、同勢力内は近く、対立勢力は距離をあけます。
凡例から読むと迷いません
最初に凡例を確認し、線や矢印の意味を把握してから全体像→個別の順に目を通しましょう。
配置は「勢力→人物→出来事」
外側に勢力、内側に主要人物、その間を出来事や作戦名でつなぐと理解しやすくなります。
勢力別の関係(エゥーゴ/ティターンズ/アクシズ)
- エゥーゴは反地球連邦強硬派に対抗するレジスタンスで、連邦内の穏健派も含みます。
- ティターンズは強硬策を取る精鋭部隊で、過激な作戦が対立を深めます。
- アクシズは独自の思惑で介入し、勢力図を大きく揺らします。
三つ巴の力学
直接対立と一時的な利害一致が入り交じるため、矢印の方向と注記をあわせて確認します。
拠点・艦隊の位置づけ
艦隊や拠点名を小ラベルで添えると、作戦の流れと勢力の動線が追いやすくなります。
主要人物の関係と変化(カミーユほか)
- 主役級の人物は中心寄りに配置し、関係の強弱は線の太さで表現します。
- 立場や心情の変化は、矢印や注記で「前半/後半」など時期を示します。
- 対立と協力が交錯する関係は、二重線や色替えで視覚的に区別します。
関係の強弱を可視化
重要度の高い関係は太線、間接的な関係は細線や点線にして視線誘導を行います。
時系列メモの足し方
出来事の前後で関係が変わるときは、注記と小さなタイムスタンプを併用します。
よくある質問(FAQ)
相関図の矢印や線は何を表していますか?
矢印は関係の向きや主導権の流れ、線種と色は関係の種類(協力・対立・血縁/師弟など)を示します。凡例で対応表を確認してから全体を読むと理解が深まります。
どの時点の関係を基準に作成していますか?
グリプス戦役の通期を俯瞰できるようにまとめています。話数で変化する関係は注記や矢印で「前半/後半」など時期を明記しています。
初めてでも相関図だけで物語を追えますか?
可能です。
- 凡例→勢力→主要人物の順で確認する
- 気になった出来事名から逆引きする
ネタバレへの配慮はありますか?
重要な展開に触れる箇所は注記で注意喚起し、詳細は折りたたみ内で段階的に読めるよう配慮しています。
印刷や保存に向いた形式はありますか?
A4横(推奨)で等倍印刷しやすい解像度で用意しています。画像保存時は文字が潰れないかプレビューでご確認ください。
Zガンダム相関図の活用法(視聴・復習・考察)
- 視聴前に全体像を把握しておくと、作戦名や勢力移動が理解しやすくなります。
- 視聴後は出来事の因果をたどり、関係の変化点を確認して復習します。
- 考察では矢印の向きや注記を手掛かりに、人物の意図や勢力の狙いを整理します。
チェックポイントの作り方
重要回の横に★印を付けるなど、後から見返せる印を相関図に残しておくと便利です。
メモの共有
気づきを短文で追記し、用語や回想の出典を明記すると読み手に親切です。
Zガンダム 相関図と勢力の関係

イメージ画像です
- ティターンズとエゥーゴの違いは何ですか?
- エゥーゴとアクシズの関係とは?
- ティターンズの目的とその最期
- 木星帰りのシロッコとジュピトリス
- カラバの役割と地球での戦い
ティターンズとエゥーゴの違いは何ですか?

| 項目 | ティターンズ | エゥーゴ |
|---|---|---|
| 組織の性質 | 地球連邦軍の特殊部隊 | 反地球連邦軍の派閥 |
| 目的 | ジオン残党討伐と宇宙移民者の抑圧 | ティターンズの独裁を阻止し、宇宙移民者の権利を守る |
| 主な指導者 | ジャミトフ・ハイマン、バスク・オム、パプティマス・シロッコ | ブレックス・フォーラ、クワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル) |
| 支援者 | 地球連邦政府、軍内部のエリート層 | アナハイム・エレクトロニクス、宇宙移民者の支持 |
| 主要モビルスーツ | ガンダムMk-II、バウンド・ドック、ジ・O | Zガンダム、百式、リック・ディアス |
| 戦争の結果 | グリプス戦役で敗北し壊滅 | 戦争に勝利するも、後に連邦軍に統合される |
ティターンズとエゥーゴは、どちらも地球連邦軍に関連する組織ですが、目的や思想が大きく異なります。ティターンズは、地球連邦軍内の特殊部隊として設立され、ジオン公国の残党を討伐することを名目としていました。しかし、次第にスペースノイド(宇宙移民者)に対する弾圧を強め、独裁的な組織へと変貌していきます。
一方で、エゥーゴはティターンズの暴走に反発する形で生まれた反地球連邦組織です。正確には、地球連邦軍内部の反ティターンズ派閥であり、連邦軍の一部勢力や民間の協力者が中心となっています。特にアナハイム・エレクトロニクス社の支援を受け、モビルスーツの開発や戦力の提供を受けながら、ティターンズに対抗しました。
このように、ティターンズとエゥーゴの最大の違いは、「連邦軍の一部でありながら宇宙移民者を抑圧する勢力」か、「その抑圧に抵抗する勢力」かという点です。結果として、両者は激しく対立し、「グリプス戦役」と呼ばれる大規模な戦争へと発展しました。
エゥーゴとアクシズの関係とは?

| 項目 | エゥーゴ | アクシズ |
|---|---|---|
| 組織の性質 | 反地球連邦組織、ティターンズと対立 | ジオン公国の残党勢力 |
| 目的 | ティターンズを打倒し、宇宙移民者の権利を守る | ジオン再興、地球圏への帰還と支配 |
| 指導者 | クワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)、ブレックス・フォーラ | ハマーン・カーン |
| 協力関係 | ティターンズ打倒のため、一時的にアクシズと交渉 | 自らの利益のため、エゥーゴと一時的に協力 |
| 対立の理由 | ジオン再興を目的とするアクシズを信用せず | エゥーゴを利用しつつも、最終的に地球圏支配を狙う |
| 戦争の結末 | グリプス戦役に勝利するも、戦力を大きく消耗 | エゥーゴとティターンズの消耗を見届け、戦力を温存し撤退 |
| その後 | 地球連邦軍に統合され、組織として消滅 | ネオ・ジオンを結成し、再び地球圏へ進出 |
エゥーゴとアクシズは、ティターンズという共通の敵を持っていましたが、決して協力関係が強固だったわけではありません。アクシズは、一年戦争後に宇宙へと逃れたジオン公国の残党勢力であり、ハマーン・カーンを指導者として地球圏への帰還を目指していました。
一方、エゥーゴはティターンズを打倒するため、アクシズの戦力を一時的に利用しようとしました。そのため、戦争の最中に交渉を行い、一時的に協力関係を築く場面も見られました。しかし、アクシズ側はあくまでジオンの再興を目的としており、エゥーゴとは根本的な目的が異なっていました。
最終的に、エゥーゴとアクシズの関係は決裂します。アクシズは独自の思惑で戦局を動かし、最終的にはエゥーゴを裏切る形でティターンズとも戦うことになりました。この三つ巴の戦いは、最終的にティターンズの崩壊につながりますが、エゥーゴも大きな犠牲を払い、アクシズは戦力を温存しながら撤退。その後、『機動戦士ガンダムZZ』では、アクシズが「ネオ・ジオン」として再び台頭し、新たな戦乱を引き起こすことになります。
ティターンズの目的とその最期

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| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 組織の性質 | 地球連邦軍内の特殊部隊 |
| 設立の目的 | ジオン残党の掃討、地球圏の支配強化 |
| 実際の目的 | 地球至上主義の確立、スペースノイドの弾圧 |
| 主な指導者 | ジャミトフ・ハイマン、バスク・オム、パプティマス・シロッコ |
| 主な戦術 | 毒ガス攻撃、コロニー落とし、核兵器使用 |
| 主な戦力 | ガンダムMk-II、バウンド・ドック、ジ・O |
| 転換点 | ダカール演説により世論が反ティターンズへ |
| 崩壊の要因 | エゥーゴ・アクシズとの戦いで戦力を喪失 |
| 最終局面 | グリプス戦役でエゥーゴに敗北し壊滅 |
| 生き残りの行方 | 一部が火星へ逃亡、他は連邦軍に吸収 |
ティターンズは、地球連邦軍内のエリート部隊として結成されました。その表向きの目的は、ジオン公国の残党を討伐し、地球連邦の安定を維持することでした。しかし、実際にはスペースノイド(宇宙移民者)を弾圧し、地球の支配層にとって都合の良い体制を築くことが真の目的だったと言えます。
ティターンズは、圧倒的な武力を背景にコロニー内での毒ガス攻撃などの残虐行為を繰り返し、地球圏に恐怖政治を敷いていきました。しかし、その独裁的なやり方に反発する勢力も多く、エゥーゴの台頭を招くことになります。
最終的に、ティターンズはエゥーゴとアクシズの挟み撃ちを受け、「グリプス戦役」の終盤で壊滅状態に追い込まれます。総司令官のジャミトフ・ハイマンは部下のパプテマス・シロッコによって暗殺され、指導者不在となったティターンズは混乱に陥りました。その後、シロッコが実権を握り、エゥーゴとの最終決戦に挑みますが、コロニーレーザーによる攻撃と、シロッコの戦死によって完全に崩壊しました。
生き残ったティターンズの兵士の一部は火星などへ逃亡し、その後の物語にわずかに影響を残します。しかし、組織としてのティターンズはこの戦いをもって終焉を迎え、連邦軍は大きく再編されることになりました。
木星帰りのシロッコとジュピトリス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シロッコの所属 | 地球連邦軍 ティターンズ |
| 木星からの帰還 | 宇宙世紀0087年4月末にジュピトリスで帰還 |
| ジュピトリスの役割 | 木星資源輸送船、独自の軍事拠点 |
| シロッコの目的 | ティターンズを内部から掌握し、独自の支配体制を築く |
| 開発したモビルスーツ | メッサーラ、パラス・アテネ、ジ・O など |
| 主な部下 | レコア・ロンド、サラ・ザビアロフ |
| 戦争の結末 | シロッコはΖガンダムとの戦闘で戦死、ジュピトリスは破壊 |
パプテマス・シロッコは、宇宙世紀0087年に木星から地球圏へ帰還した人物です。彼は木星船団の指揮官として「ジュピトリス」という巨大な資源採掘艦を率いていました。ジュピトリスは、モビルスーツや宇宙艦艇の動力源であるヘリウム3の採取を目的とした船であり、単なる補給船ではなく独自の戦力を備えていました。
シロッコはティターンズに協力する姿勢を見せながらも、実際にはその内部で権力を掌握することを狙っていました。彼は独自のモビルスーツ開発を進め、メッサーラやパラス・アテネ、ジ・Oといった強力な機体を生み出します。さらに、ニュータイプの素質を持つ女性兵士を集め、自身の勢力を築き上げました。
最終的に、シロッコはティターンズの総司令官であるジャミトフ・ハイマンを暗殺し、ティターンズの実権を握ります。しかし、エゥーゴとの決戦において、シロッコの乗るジ・OはΖガンダムとの戦闘で撃破され、彼自身も戦死しました。ジュピトリスもこの戦闘で破壊され、シロッコの野望は潰えました。
カラバの役割と地球での戦い
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 組織の性質 | エゥーゴと連携する地球上の反地球連邦組織 |
| 目的 | 地球上でのティターンズ打倒、宇宙移民者への弾圧阻止 |
| 主な指導者 | ハヤト・コバヤシ、アムロ・レイ、ベルトーチカ・イルマ |
| 主な作戦 | ジャブロー降下作戦、ティターンズ基地への攻撃 |
| 協力関係 | エゥーゴと連携し、情報共有や戦力支援を行う |
| 戦力 | ジムIII、ディジェ、ネモ、輸送機など |
| 戦争の結果 | グリプス戦役後に勢力を縮小し、第一次ネオ・ジオン抗争で壊滅 |
カラバは、エゥーゴと連携して地球上で活動した反地球連邦組織です。エゥーゴが宇宙を拠点とするのに対し、カラバは地球での反ティターンズ運動を主導しました。中心人物はハヤト・コバヤシであり、アムロ・レイやベルトーチカ・イルマなども関与していました。
カラバの主な役割は、地球におけるティターンズの支配を崩すことです。彼らはジャブロー降下作戦でエゥーゴと協力し、ティターンズの基地を攻撃しました。しかし、この作戦はティターンズによる核攻撃の罠が仕掛けられており、大きな犠牲を伴う結果となります。
その後もカラバは地上での戦闘を継続し、エゥーゴと共にティターンズの戦力を削いでいきました。特に、エゥーゴのΖガンダムや百式といった新型機を地球へ輸送し、地上戦に投入するなどの重要な役割を果たしています。しかし、ティターンズの崩壊後、カラバは徐々にその影響力を失い、第一次ネオ・ジオン抗争(『機動戦士ガンダムZZ』)では壊滅的な打撃を受け、最終的には地球連邦軍に吸収される形で消滅しました。
カラバの活動は、地球上での抵抗運動の象徴とも言えますが、戦力不足や組織のまとまりのなさから、大規模な作戦を展開するのは困難でした。それでも、エゥーゴと連携することでティターンズに対抗し、戦局に大きな影響を与えたことは間違いありません。
Zガンダム 相関図とタイトルの意味

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- ZガンダムのZはなぜZなのか?
- シャアとハマーンの関係とは?
- コロニーレーザー争奪戦の行方
- グリプス戦役後の各勢力の未来
ZガンダムのZはなぜZなのか?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式な表記 | 英語の「Z」ではなく、ギリシャ文字の「Ζ(ゼータ)」 |
| ギリシャ文字の意味 | Ζ(ゼータ)はギリシャ数字で「7」を意味する |
| シリーズとの関連 | 『機動戦士ガンダム』から7年後の物語であることに由来 |
| 「最後の」という意味 | 「Z(ゼット)」に似た形であり、完結編の可能性を示唆 |
| 作品コンセプト | 従来のガンダムとは異なる「新しい進化形」を表現 |
| モビルスーツの特徴 | シリーズ初の可変機構を持つ主役機であり、技術革新の象徴 |
| 後の影響 | Ζ計画の発展形としてZZガンダム、νガンダムへと繋がる |
Zガンダムの「Z」は、単なるアルファベットの「Z(ゼット)」ではなく、ギリシャ文字の「Ζ(ゼータ)」を指します。この名称には複数の意味が込められており、物語の背景やシリーズの流れを考えると、その意図がより明確になります。
まず、Ζ(ゼータ)はギリシャ数字で「7」を意味し、『機動戦士Ζガンダム』が『機動戦士ガンダム』から7年後の世界を描いていることと関連しています。これは、作品の時間経過を示すと同時に、新たな時代の幕開けを象徴するものでもあります。
また、「Ζ(ゼータ)」には「最後の」という意味合いがあるとも言われています。これは、「一年戦争」から続く物語の一区切りとして、当初は『Ζガンダム』がシリーズの最終章になる可能性も考えられていたことが関係しています。実際には『機動戦士ガンダムZZ』へと続くことになりましたが、当初の企画意図が反映された名称であることは間違いありません。
さらに、「Ζガンダム」という名称は、それまでの「ガンダム」を超える存在を示唆するものでもありました。本作では、Ζガンダムをはじめとする可変モビルスーツ(変形機構を持つ機体)が登場し、モビルスーツの進化を強く打ち出しています。このように、「Ζ」という名称は、作品の背景やメカデザインの進化、物語の位置づけを象徴する重要な要素となっています。
シャアとハマーンの関係とは?

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| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初めての接触 | 一年戦争後、アクシズで出会う |
| 当初の関係 | ジオン再興を目指す同志的な関係 |
| ハマーンの立場 | アクシズの指導者としてミネバ・ザビを擁立 |
| シャアの立場 | ザビ家の支配を快く思わず、アクシズを離脱 |
| 決裂の理由 | ジオン再興の方針を巡る対立、シャアの離反 |
| Ζガンダムでの関係 | 敵対関係となり、交渉するも決裂 |
| ハマーンの感情 | シャアへの好意があったが、裏切られたと感じ憎悪へ |
| シャアの反応 | ハマーンの思想に共感できず、決別を選ぶ |
| 最終的な対立 | 『ガンダムZZ』でハマーンがネオ・ジオンを率い、シャアと再び敵対 |
シャア・アズナブルとハマーン・カーンは、かつて共に行動していた時期がありましたが、やがて対立する関係へと変化していきました。その背景には、ジオン再興をめぐる思想の違いや、個人的な感情のもつれが関係しています。
シャアは、一年戦争後にジオン残党勢力の一部と共に小惑星アクシズへと逃れました。そこでは、ミネバ・ラオ・ザビを擁立し、ザビ家の血統を象徴としてジオン再興を目指す動きがありました。ハマーンはその中心人物となり、若きミネバの摂政として政治的な実権を握るようになります。
一方で、シャアはジオン再興というよりも、スペースノイド(宇宙移民者)が自由に生きるための新たな政治体制を望んでいました。そのため、ハマーンのやり方に違和感を覚え、次第に距離を取るようになります。そして、彼はアクシズを離れ、「クワトロ・バジーナ」と名乗り、エゥーゴへと身を投じました。
その後、『機動戦士Ζガンダム』の物語の中で、エゥーゴとティターンズの戦争にアクシズが介入することで、シャアとハマーンは敵対関係となります。ハマーンはシャアに対して「再び自分のもとに戻るよう」求めますが、シャアはこれを拒絶。その結果、両者の関係は完全に決裂し、ハマーンはシャアを「裏切り者」として激しく憎むようになりました。
この対立は、『機動戦士Ζガンダム』だけでなく、その後の『機動戦士ガンダムZZ』にも引き継がれます。ハマーンは「ネオ・ジオン」として地球圏を支配しようとしますが、シャアは再び彼女の野望を阻止する立場となり、最終的にハマーンは戦死することになります。
このように、シャアとハマーンの関係は、かつての同志から敵対者へと変化したものであり、ジオンの未来をめぐる理想の違いと、個人的な確執が絡み合った複雑なものとなっています。
コロニーレーザー争奪戦の行方

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コロニーレーザー争奪戦の行方
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| コロニーレーザーの名称 | グリプス2 |
| 兵器の特徴 | コロニーを改造した巨大ビーム砲、絶大な破壊力を持つ |
| 争奪戦の主要勢力 | エゥーゴ、ティターンズ、アクシズ |
| ティターンズの目的 | コロニーレーザーを使い、エゥーゴを殲滅 |
| エゥーゴの目的 | ティターンズの支配を阻止し、コロニーレーザーを制圧 |
| アクシズの動向 | ティターンズとエゥーゴの消耗を狙い、戦局を調整 |
| 戦局の転換点 | シャア・アズナブル率いるエゥーゴがコロニーレーザーを掌握 |
| 決定的な一撃 | エゥーゴがコロニーレーザーを発射し、ティターンズ艦隊を壊滅 |
| 戦争の結末 | ティターンズは壊滅、アクシズは戦力を温存し撤退 |
『機動戦士Ζガンダム』の終盤、エゥーゴ、ティターンズ、アクシズの三つ巴の戦いは、「コロニーレーザー」をめぐる争奪戦へと発展しました。コロニーレーザーとは、コロニーを改造して作られた巨大なビーム兵器で、戦局を一変させるほどの圧倒的な破壊力を持つ兵器です。この兵器の支配権を握ることが、戦争の勝敗を決定づける重要な要素となりました。
戦闘の最中、ティターンズはコロニーレーザー「グリプス2」を最大の武器として使用し、エゥーゴとアクシズに対抗しました。しかし、エゥーゴもまたこの兵器の奪取を目指し、最終的にシャア・アズナブルの指揮するエゥーゴ軍がコロニーレーザーの制圧に成功します。ティターンズは反撃を試みますが、戦力を大きく消耗しており、最終的にはコロニーレーザーをエゥーゴに向けられる形で壊滅的な打撃を受けました。
一方、アクシズはティターンズとエゥーゴの争いを巧みに利用し、どちらか一方が有利になりすぎないよう戦局を操作していました。しかし、最終的にはコロニーレーザーを掌握したエゥーゴが戦況を制し、アクシズは撤退を余儀なくされます。
この戦いの結果、ティターンズはほぼ壊滅し、エゥーゴが戦争に勝利した形となりました。しかし、戦力を大幅に消耗したエゥーゴも決して万全の状態ではなく、戦争後の宇宙世紀には新たな勢力が台頭することになります。
グリプス戦役後の各勢力の未来
| 勢力 | 戦後の動向 |
|---|---|
| エゥーゴ | 戦力を大きく消耗し、地球連邦軍に統合される |
| ティターンズ | 壊滅。指導者を失い、生き残りは連邦軍に投降または火星へ逃亡 |
| アクシズ | 戦力を温存し、地球圏から一時撤退。後に「ネオ・ジオン」として再編 |
| 地球連邦軍 | エゥーゴを吸収し、新たにロンド・ベル隊を設立 |
| カラバ | 戦力を縮小し、第一次ネオ・ジオン抗争で壊滅 |
| シャア・アズナブル | エゥーゴ消滅後は消息不明。その後、「シャアの反乱」を起こす |
| ハマーン・カーン | ネオ・ジオンの指導者として地球圏に再び侵攻 |
「グリプス戦役」の終結後、主要な勢力の動向は大きく変化しました。戦争を勝ち抜いたエゥーゴでしたが、その戦力は激減し、組織としての独立性も薄れていきます。戦後、エゥーゴの残存勢力は地球連邦軍に統合される形となり、後の「ロンド・ベル」という部隊の母体となりました。
一方、ティターンズは戦争の敗北とともに壊滅しました。総司令官のジャミトフ・ハイマンはシロッコによって暗殺され、シロッコ自身も戦死したことで、指導者を失ったティターンズは完全に崩壊しました。生き残ったティターンズの兵士の一部は火星などへ逃亡し、後の物語で小規模な勢力として登場することになりますが、かつてのような大きな影響力を持つことはありませんでした。
また、アクシズは戦力を温存し、次なる機会をうかがう形で撤退しました。戦後、アクシズは「ネオ・ジオン」と名を改め、再び地球圏への侵攻を開始します。この動きが、『機動戦士ガンダムZZ』で描かれる第一次ネオ・ジオン抗争へとつながり、ジオン再興を掲げるハマーン・カーンの野望が本格化することになります。
こうして、グリプス戦役の終結は一時的な平和をもたらしたものの、新たな戦乱の火種を残す結果となりました。エゥーゴの勝利は決して完全なものではなく、むしろ新たな勢力の台頭を招くこととなり、宇宙世紀の歴史は再び動き出すことになります。
Zガンダム 相関図と勢力の対立構造
- ティターンズは地球連邦軍の特殊部隊であり、スペースノイドを弾圧する
- エゥーゴはティターンズの暴走に反発した反地球連邦組織
- ティターンズは独裁的な統治を目指し、暴力的な手段を多用した
- エゥーゴはアナハイム・エレクトロニクスの支援を受けていた
- アクシズはジオン公国の残党が率いる第三勢力
- エゥーゴとアクシズは一時的に協力したが最終的に対立した
- ティターンズはエゥーゴとアクシズの挟み撃ちで壊滅した
- シロッコは木星帰還後、ティターンズを内部から掌握した
- ジュピトリスはシロッコが独自に戦力を築くための拠点だった
- カラバはエゥーゴと連携し、地球での抵抗活動を担った
- カラバはジャブロー降下作戦で大きな損害を受けた
- Zガンダムの「Z」はギリシャ文字のΖ(ゼータ)を意味する
- シャアとハマーンはかつて協力関係にあったが対立することになった
- コロニーレーザーの奪取がグリプス戦役の決定的な要因となった
- 戦後、エゥーゴは弱体化し、ティターンズは完全に消滅した
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